働くASDパパ、親子で“発達”してます

職場で浮き、家庭で揺れて。それでも僕は、親であり続けたい。

“できる風”を演じると、しんどくなる理由。

■ 「できる風」って、何なん?

「仕事できるね」
「頼りになるなぁ」

そう言われるのは、正直嬉しかった。

でもな、その「できる風」を演じ続けるのって、
めちゃくちゃしんどいねん。


ASD特性で、
✅ 曖昧な指示が理解できへん
✅ 複数のことを同時に処理できへん
✅ 雑談が苦手

それでも「できる風」を装ってしまう。

本当はわからんのに「大丈夫です」って言うてしまう。
無理やのに「できます」って言うてしまう。

■ 曖昧な指示、曖昧な評価

「ええ感じにやっといて」
「何枚かコピー取っといて」
「その辺に置いといて」

周りの人は“普通”に理解して動けるらしい。エスパーかな?
僕にはこれがまったく理解できない。


でも「できる風」を演じてしまう僕は、
「わかりましたー」って言うて、とりあえずやってみる。

僕なりに頭の中で情報をかき集めて、
考えて、考えて、考え抜いて、

「これがベストやろ!」って思って実行する。


そしたら後から言われる。

「いや、そっちじゃなくて」
「もっとええ感じにしてくれたらよかったのに」

え?
そっちってどっちや?
「もっとええ感じ」って何なん?

「もう、曖昧に曖昧を重ねんなや。カオスを極めとるやないか。」

曖昧な指示の上に、曖昧な評価が重なって、
僕の頭ん中はいつも大混乱。


■ 「できる風」をやめた理由

「できる風」で動くと、周りの評価はめちゃくちゃ上がる。

「ぴーさんに任せといたら安心やわ」
「ぴーさんはなんでもできるから」

言われたら嬉しい。

でもな、それで自分のハードルがどんどん上がっていくんよ。

ずっと全力疾走しっぱなしやから、すぐバテる。
むっちゃしんどい。潰れる。

結果、相手の期待を裏切ってしまうし、
周りにも迷惑がかかる。

これって、誰も得してない。
みんな損してるだけ。

もう、わけわからん状態よ。


だから僕は気づいたんよ。

「わからんなら、わからんって言うてええんや」って。

いや、むしろ 「わからんって言うたほうがええ」んやって。

わからんことを、わからんまま「できる風」で進めて、
自分も壊れるし、周りも困らせるぐらいやったら、

「すんません、わからんので教えてください」
「これはちょっと無理です」

って言うたほうが、最終的に全員が損をせず、得する可能性もある。

だいたいな、

「わからんことを完璧にできる人間なんて、おらへんのよ。」

これをわかっていれば、もっとラクに快適に生きれるよ。


💬 読者のみなさんへ

あなたも「できる風」を演じて、しんどくなったことありませんか?

「わからん」って言うだけで、楽になることってあります。

もしよければ、あなたの「できる風」体験も聞かせてくれたら嬉しいです。


👣 次回予告:「“朝の準備”で毎朝つまずく理由」